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コンニャクのはなし

「コンニャク」というとおでんや肉じゃがの糸コンニャクなどがありますね。

​日本人の食事に何かと使われている「コンニャク」。これについて見てみましょう。

コンニャクの歴史

古来より日本人の生活に欠かせない食品です。食用とされ始めたのは平安時代辺りから。はじめは精進料理に使われ、イモの生産や加工に手がかかるため、貴族など一部の人々しか食べられませんでした。一般の人々が食べられるようになったのは江戸時代から。もともと生芋をすり下ろして蒟蒻を作っていたものを、生芋を乾燥、粉末にすることができるようになり、一般の人々が通年で食べられる食品となりました。

コンニャクができるまで

コンニャクイモの栽培は非常に多くの手間がかかります。コンニャクイモが成イモになるまでに3年の年月を要します。
春に種芋を植え、夏の間に葉を広げて成長します。秋になると歯が枯れてきますので、地下にあるイモを収穫します。収穫したイモを丁寧に冬から春にかけて貯蔵し、翌年の春に同じように種芋として植えます。このサイクルを3年間繰り返すことで、十分に成長したコンニャクイモを収穫することができます。
コンニャクイモは傷などに弱く、すぐに病気になってしまいます。丁寧に育てる必要があります。3年の間成長したコンニャクイモは、生のままでは食べることができません。生イモをすりおろして火を加え、そのままではドロドロのままなので、凝固剤として石灰を用いて凝固させます。こうして口に入るコンニャクになります。

三年間

収穫

コンニャクの栄養素

コンニャクは他の食品に比べても、そのカロリーは非常に低いことが言えます。例えば板コンニャクは100gあたり75kcalとなっています(『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』より)。他にもコンニャクはそのほとんどが水分(97.3g96.2%、同)でできており、水分を除くとほとんどが食物繊維(2.2g3.0%、同)です。ただし再確認必要

既に述べたように、コンニャクイモの栽培に長い年月を要し、またイモを食べられるようにするまで、非常に手間暇がかかります。手間暇をかけて育て、調理するコンニャク。それなのに栄養が必要とされている時代からずっと食べられ続けてきたのはなぜでしょうか。

コンニャクは昔から「お腹のホウキ」や「砂払い」などとも呼ばれています。コンニャクは食べることで胃腸をきれいにすることができると考えられてきた食品です。その効能の原因になるのが食物繊維です。

食物繊維は胃腸の老廃物の排出を促します。老廃物を体外に排出することができれば胃腸がきれいになり、健康と美容の維持ができます。

コンニャクの「グルコマンナン」

コンニャクは不溶性食物繊維(グルコマンナン)を多く含んでいます。製造過程で水酸化カルシウムを使用することでもともと水溶性食物繊維であったものが不溶性食物繊維に変化します。
食物繊維により腸内に止めないことで悪玉菌の活動や、便が腐敗して生じる有毒な物質から身体を守ります。
このグルコマンナンに注目して研究された論文が数多くあります。その中には、グルコマンナンを摂取することで腸内の悪玉コレステロールの数が大幅に改善されたというもの(Int J Obes. 1984)や、コレステロール値の改善が見られたというもの(Am J Clin Nutr. 1995)などがあります。また、グルコマンナンを摂取することで食後の血糖値上昇を抑制する効果があったとするもの(土井邦紘 1982)などががあります。
これらはあくまでも蒟蒻の一成分であるグルコマンナンに注目した論文であり、蒟蒻を食べることが直接健康の増進に繋がるものではなく、グルコマンナンの持つ効能が得られることを保証するものではありません。